綿帽子

白い絹を袋のように仕立てて頭からすっぽりと額まで被る婚礼衣装です。角隠しよりも面積が大きく、顔を隠す意味合いがあります。妻が夫に対して貞操を誓う意味で結婚の儀式が終わるまで、新婦が他の男性に顔を見られない様にすると言う風習が存在しました。現代のウェディングドレスで身に付けるヴェールと形式は同じです。しかし、綿帽子と由来は同じであっても、その意味を知る人はいないでしょう。本来、洋装はヨーロッパから入って来た物でキリスト教から来ていると言われています。古代のローマ時代では悪から逃れ、身を守る為に神聖な素材とされるレースで新婦の頭を覆ったと思われます。また、ヴェールをたくし上げてキスをする儀式は二人の間に存在する隔たりを取り除く意味があると言われています。封建的な意味合いが根深い日本の風習と違って、前向きで近代的な印象を感じます。