馴れ初めと伴侶の条件

貴族社会であるこの時代に於いて、女性の躾として人前でむやみに顔を見せてはならないのが一般的で、その為男性が結婚相手を探す場合、人づてに噂を聞いたり、周囲の人間が意図的に結び付けたい相手に対して情報を流すなどの方法を採っていたとされています。これは、現代に於いても程遠いものではなく、顔こそ隠す風習はありませんが、お見合い写真を通して知り合いの紹介であったり、仲人を介しての会合はこの時代が原型にあるとも言えるのではないでしょうか。興味深いのは、理想とされる妻や夫の条件で、容貌が良い、性格が良い、出世の見通しがある、高い教養がある、良い母親になれる等、現代と全く変わることのない条件が表記されている点です。あらゆる文化の変遷や国家の栄枯盛衰があってもこの項目での変化がない事に驚きを隠せません。