幸福の意味

時代背景というものが如何に人の精神性に深く影響しているかを感じるのですが、特に日本のように唯一の敗戦被爆国が戦後60年の間に著しい復興を遂げ、様々な産業の発展や技術の開発に於いて世界トップに君臨している現実を目の当たりにするところから起因していると思います。誰しもが日々の生活の中で時間の経過の早さを実感しそれを憂うのですが、よく考えてみるとそれは、この平和の時代に生きている証であるからなのではないでしょうか。瞬く間に年齢を重ね、婚期が訪れ、お見合い写真を撮影に来る人たちも、まるで人生最大のピンチに見舞われているような表現すら見える時がありますが、平穏無事な時代に子供が生まれ、成長し適齢期になる事は、そしてそれが一瞬に感じられるのはこれ以上素晴らしいことはないのではないでしょうか。戦時中、あるいは戦後の混乱期に生きた人々は逃れようの無い、どれ程絶望的な時間の流れを体感してきたのか我々には想像もつきません。その中で微かな活路を見出し未来を信じて、凄まじいまでの努力で今日を築いて来たのです。幸せになる事は誰しもが持つ権利で当然それに向かって邁進することは、人生に於いて重要な行為である事は否めませんが、その本質を今一度考え直してみるのも結婚を考える重要な項目の一つになるような気がします。婚活ブームでお見合い写真の撮影そのものは一昔前のようにネガティブな部分は無くトレンディーにさえなっていますが、カメラに向かう精神性も若干なりとも変わってくるのではないでしょうか。素直で謙虚に自分の幸福を願う永遠に聡明な国であって欲しいと願うばかりです。