言葉の大切さ

お見合い写真で好感を持ち、次に会合を持つと言う場に於いて、初対面の人同士が時間を過ごす中で、何が一番大事なのかと考えた場合、ユーモアのセンスがあるとか、話題が豊富だとかでは無く、たとえば、今回の申し込みがどちらからであろうと、「今日は、わざわざ来てもらって有難うございます。」というお礼のことばであったり、何か自分の不備を謝る時の「本当にすみません」というさり気無い言葉に象徴される、相手に対する素直な気配りなのではないかと思います。それさえあれば、お見合いの席で少々会話がぎこちなくても、あるいは、話のネタが尽きたとしても、そんなことは、大した問題ではありません。逆に「はじめまして」で、たんたんと出会い、少し待ち合わせの時間に遅れた時も、「仕事が急に入って・・」とまず、言い訳から切り出す様な姿勢でいると、相手を理解しようとする気持ちが失せ、些細なことでも噛み合わなくなってしまうものです。人間はしゃべる動物で、この最大の特権をうまく活かさなければ人間社会は立ち行かなくなってしまいます。しかしただ雄弁なだけでも人の心に響く事はありません。営業マンでも誠実に接しなければいくら言葉数が多くても成績を伸ばすのは不可能です。ましてや心の中で思っているだけでは、初対面の人に伝わるはずが無く、「口ベタだから、少しは気持ちを酌んでくれればいいのに」とか言うのはお門違いです。何十年連れ添った夫婦だって、口に出して表現しなければ伝わらないことなんていっぱい有るのに、ましてや、これからお互いを理解し合い、出会いを育てて行く状況下で、相手の気持ちを酌み言葉を選んでうまく表現することは何を置いても必要なことで、そして尊いことなのではないでしょうか。