家父長権の成立

この時代になると、父権の絶対的優位の元、その必然性に於いて嫁取り婚が行われるようになります。家同士の結びつきが濃くなり、婚礼の形や結婚制度のあり方に関する慣習もこの頃に確立されたと言えます。こうなると自分の意志から発展するものは一切排除され、相手も親が決めるものであり、結婚すれば夫に完全に従うと云う図が確立され、その後の時代に受け継がれることになります。現代でもお見合い写真を撮りに来る感覚は、必ずしもこの時代からかけ離れたものでは無く、親の管轄下で保護されながらも、脈々と受け継がれた日本独特の風習がよみがえっている気がします。ひとつ違う点は、すべての思考に於いて自由が与えられているにも関わらず、本人の意志は完全に親にゆだねられ大人としての意識が葬られている事です。このような事態が、現在の婚活事情に少なからず影響を与えているのではないでしょうか。時間の流れはさまざまな歪を生み、また修復し、次世代へと引き継れるのです。